
平成20年1月31日(月)
循環社会対策特別委員会
□1.
浦和美園駅周辺の区画整理と綾瀬川の調節池
□2.
JHFC(水素燃料電池)
1.浦和美園駅周辺の区画整理と綾瀬川の調節池
綾瀬川は桶川市を起点に県内の蓮田、伊奈、上尾、さいたま、越谷、川口、草加、八潮市を流れている一級河川。昭和55年に総合治水対策事業として東武伊勢崎線から上流14.8kmが位置づけられた。国道463旧道と東北自動車道に挟まれた区間4.2kmは重点区間で今、そこの整備を行っている。
(1)区画整理:みそのウィングシティ
浦和美園駅を中心に東北自動車道を西の一辺に、北には「さいたまスタジアム2002」を置いて、区画整理事業が都市再生機構(UR)とさいたま市によって進められている。4区画に分かれるが、総面積は316.5haにもなる。昔はくわい畑と田んぼだったとか。50cmも掘れば地下水が染み出てくる。紙の筒を土に刺し、そこから水分を蒸発させ、土を盛って造成が進められている。まだ大きなマンションが一棟建つのみであるが、イーオンがすでに店開きし、周辺の客層を奪っているのを予想した。人口減少期にあって、さいたま市よ、まだやるのか?! と県西部の自分はそれを眺めた。
写真はさいたまスタジアム2002を望む大門上池調節池、いま鋼矢板を打ち込んでいる。
(2)綾瀬川の調節池について
@ 大門下池調節池9.9ha、A大門上池調節池14.2ha、B新和西上池調節池5.1ha、の計29.2ha(114.8万立米)を造っていく。工事費用は県6割、市1割、UR3割ほどで分担。@とAの工事費用は約89億円。
工事の手順は、まず遮水工として鉄の鋼矢板を深く地中に刺して、壁をつくり地下水を遮断する。その後、直径1mくらいの羽を垂直に回しながら掘り、新たな土を入れ、地盤改良を行う。それを連続して行うことで堤の地盤を固める。池の水深は5m、堤の斜面は3対1の勾配、緑を植える。綾瀬川があふれるときは、越流堤を越えて調節池に水が流れ込む仕組み。新たな街づくりにあわせて河川整備と調節池を造っているのであるが、それでも33年のカスリ−ン台風クラスに対しては、十分ではないらしい。
写真は大門下池調節池とその向こうの綾瀬川
2. JHFC(水素燃料電池)プロジェクト
Japan Hydrogen&Fuel Cell
Demonstration Project
・場所は横浜、大黒ふ頭。東京電力火力発電所の対面にその実証プロジェクトはあった。芸術家のような風貌の矢野久所長の説得力のある説明で本日第2弾の新エネルギー水素燃料電池視察は幕を開けた。
@化石燃料はもうなくなる。 A化石燃料を燃やすことで温暖化が進む。B人間は便利な生活を手放せないであろう。
この3つの前提で水素燃料電池の開発は世界各国で進められている。このプロジェクトは経産省主導でエネルギー各社、そして自動車メーカーなどが一緒になって開発を進めている。大きなビジネスチャンスだからだ。すでに国費も2000億円以上を投じているとか。2020年には500万台、30年には1500万台の普及を目標にしている。
・ 今までは化石燃料を燃やすことで、電気をそしてエネルギーを作ってきた。しかし、あと30年強でそれも枯渇する、と言われている。石炭は単位当たり最も多くの二酸化炭素を出す。天然ガスでも同じようなもの。それに引き換え水素はこの世の中に無尽蔵である。水素は今まで燃やしてエネルギーにしてきた。ロケットがそうである。しかし、これからは電気を作ることで利用すべき。それが一番温暖化ガスが出ないし、効率もよい。水の電気分解の逆の反応を水素と酸素から行って、電気と熱を採取するのだ。本当は太陽エネルギー、または、原子力エネルギーを用いて水から水素を取り出し、その水素と酸素をくっつけて電気を取り出せば、まったく二酸化炭素をださず、電気が得られる。だが、まだその段階までは技術が達していない。今はひとまず石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料から水素を取り出し、それで電気を採取することを目指している。それでも、同じ電気を作るのに必要な化石燃料が格段に少なくてすむのだそうだ。
・ 大きな発電所で電気を作る時代から、これからは地産地消のように分散型でいくほうがより良いのである。(アイスランドではそういう発電方法で72%を賄っている??それとも自然エネルギー利用の発電で、か?)各家庭に水素電池を置いて、必要に応じて発電し、足りないときは、既存の発電所からの電気で補う、そういう方式がよいのだろう、と所長は言われた。(4人家族の年間電気使用量は1kwであるが、冬と夏は足りない。そこは既存火力発電、原子力発電で補う。)今は3割が原子力、7割が火力発電による電気だが、本当は原子力にすればよいのだ、しかし、原爆を落とされた国民にそれが許容できるのかが問題だ、とも言われていた。
写真は家庭用水素発電機
・ さて、水素燃料電池の車だが、日本には60台が登録されている。1台1億円もして、普及するにはコストダウンを相当しなければならない。1台500万円を目指す。水素から電気を取り出す燃料電池セルにも白金が使用され、それがバカ高い。白金以外でできる方法発見にしのぎを削っている。また、水素ガスをためるタンクも安全面から特殊な構造をとるが、それも特許をとられてしまい、タンクだけで1000万円してしまう。日本のメーカーも代用品を開発するために躍起だ。
写真はそのタンク
自動車も数台がこのJHFCパークにあるが、今日はGM社の液体水素を燃料にして走る車に試乗させていただいた。前進、後進ははボタンを押すだけ。ギア操作はない。スピードも160kmは出るらしく、力もある。ボンベ68Lで400kmは知るというからガソリン車と同じか。10km走るのにガソリンなら1L、水素なら1N(ノルマル)m
3が必要だが、値段は3倍もかかる。普及にはそこがネック。
水素燃料電池自動車
・コスモ石油による脱硫ガソリンを基に水素を作るスタンドを見学した。
一回の充填で5台分の水素を充填できる。車の水素タンクが35気圧なので、40気圧の水素を充填し、充填するうちに気圧が平衡したら充填終了。脱硫ガソリンから水素を作って、まず20気圧、それを40気圧にしてボンベにためておく。車に充填されるたびに新たに水素を作っていく。蓄ガスボンベは40気圧、厚さ10cmもある。スタンドを含めすべては安全面重視で造られていた。
蓄ガスボンベ、と水素製造機
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