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視察報告平成18年10月17日(火)〜18日(水)


□1 国立職業リハビリテーションセンター

□2 埼玉県立芸術総合高等学校



国立職業リハビリテーションセンター(所沢市)

これだけの施設、これだけの陣容がそろっていて手厚い。しゅうしょく率も50%以上で、これを80%にするのが目標。合わせて、受け入れ人数も年間200人にしたい。職業訓練校(全国に19校―国立13校、都道府県立6校ある)と就職支援、相談センター(全国3カ所)の機能を合わせた施設で、こういうのは岡山の吉備高原センターとここだけ。さらに、国立身体障害者リハビリテーションセンターが同じ敷地内にある。連携している。昭和57年開所以来、身体障害者の職業訓練をしてきたが、平成14年から知的障害者、精神障害者の受け入れも始めた。身体障害者は全国から隣のセンターに入所し、そこから通学。知的障害者は隣に入所できないので、必然的に通いとなる。すなわち、近隣市町から通う人が多い。入所機会は身体障害者は年間9回、知的、精神障害者、高次脳機能障害者は年1回ある。個別のカリキュラムで教育がなされ、多くの職業指導を見学した。就職できたらすぐ卒業。最近は雇用率達成のため、大企業は障害者に配慮した子会社を作る傾向があるらしい。就職後のケアーはという質問には、地域センター(県に一つはある、埼玉なら埼玉大そば)からJOBコーチを派遣するシステムがあり、それを使うとか。


○福祉と教育の複合施設・福祉の里―障害者福祉センター、老人デイサービスセンター、老人福祉センター、児童センター、図書館、体育館、知的障害者授産施設こぶしの森―(新座市)。多くの施設が複合された施設である。利用者同士の交流はあまりない。子どもたち(小中学生)が老人と交流したり、というのはある。平成5年に30億円近くかけて作られた。障害者が利用する地域活動支援センター(デイサービス)の利用者は43人、重度10人、中度11人、軽度22人。こぶしの森は平成3年開設の授産施設。最初は定員30人、今は50人に増えた。在籍者は48名。障害程度は重度35人、養護学校が義務化した頃の卒業生が人数的には多い。すなわち30歳から35歳が20人。10年以上在籍者は、うち35名。新座市では障害者が働けるようにと市役所で実習させ、市内4000企業にお願いした。公設公営の就労支援センターも作った。授産施設で労賃が安いので通所奨励費を一日500円出している。22日間なら11000円だ。また食費も実費負担になったため、国の基準給食は650円かかるが、そのうち300円を市が助成している。社会福祉法人減免を適用させ、低所得者については減免にした。さらに、特区申請をして障害者複数人で一人分と見なし、それで最低賃金を適用させる方法を提案したが、国に許可されなかった。新座市内にはヤマト運輸の関連のヤマト福祉財団によるパンやクリーニングの職場ができたが、それに2000万円の助成をして誘致した。新座福祉工場というのもあるらしい。
老人福祉としては新座市では、国庫補助100%の高齢者いきいき広場5カ所(学校空き教室利用)、高齢者すこやか広場3カ所(空き店舗利用)でコミュニティーづくりを目指し、さらに働ける人にはシルバー人材センターに登録いただいている。

県立芸術総合高等学校



舞台芸術科1年生のMダンス

美術科の作品

平成12年4月より、芸術総合高校としてスタート・その前は県立緑ヶ丘高等学校であった。
○ 美術科、音楽科、映像芸術科、舞台芸術科の4科。単位制高校。2学期制を採用。9時〜4時半まで授業がある。90分授業で対応し、国語、数学、英語は半分の時間で行ってもいる。単位制なので午後に授業がない場合もあり、その場合、帰宅または個人レッスンをして残る場合もある。
○ 習う授業の教科の2/3は一般教科。国語(現代文、総合、古典)、数学T、理科(総合A、生物T)社会(現代社会、、世界史A、日本史A)、英語(T、U、リーディング)、保健・体育、家庭基礎、情報A、総合学習が全科必修。それに専門課程の科目が入ってくる。必修選択時間が3年次4〜8時間/週あり、希望選択科目が2年次4時間、3年次6時間/週ある。
○ 教員構成がすごく、教諭37人(うち一般教諭18人・専門19人)、非常勤講師72人(うち一般2人・専門70人)社会人講師を招いてレッスンを受ける。私が言ったときも、レッスン室が17あり、その各々に生徒が2〜3人に対し先生が一人ついて指導中だった。
○ 全国唯一の県立芸術高校であり、県内各地から通学してくる。県内には425中学あるが、芸術総合高校には201項から生徒が通学しており、通学時間は3時間を越えるものもいる。1時間半以上かかる生徒が106人(?)とか。全生徒の86%が市外から通う。地図を見せていただいたが、遠くは深谷市、美里町、小鹿野町、本庄市、栗橋町、加須市、杉戸町からも通っている。さいたま市からはさすがに51人が通う。西部地区が埼玉県政の全体からすれば県西部が取り残されている間があるが、事芸術高校に関しては、むしろ東武か北部(東北線沿線)にもうひとつ設置しても良いのではないか、と思った。東西南北にパレットスクールを設置することで多様性をかくほしようとしているが、そのまえに芸術のニーズがあるのだとしたら、こういう高校を北東部に設置するのも良いと思った。なお、これを設置すると、設備機材が高く相当のお金がかかるという。特に映像芸術に関する機材がテレビ局みたいなのも相当あり経費がかかるらしい。ならば、映像科を除いたものでどうなのだろう? と思った。
○ なお、非常勤講師の報酬、旅費(費用弁償と呼ぶ)は一般高校に比べ余計に県費がかかっている。合わせて4373万9624円(18年度予算)。さらに、生徒からは月々生徒徴収金を取っていて(1年次月5000円、2,3年次月4000円)学科に必要な諸事業に当てている。また、後援会から4学科それぞれ年50万円ずつもらっている。
○ なお、特色のひとつとして説明されたことで、進学希望者も多いので、河合塾のサテライト授業も受けるように希望者はしており、経費は後援会と不足分は個人から賄っている、と説明があった。が、これは、私にはやはりしっくり来ないものであった。それは、中学校の進路指導に関する県教委による制限を思い出してしまうからである。
なぜなら、中学校に対しては、県教育委員会の命令によって、中学校の進路指導は「どんな仕事をしたいか、どんなことに興味があるか」に基づいて指導し、学業成績によって判断したり、高校を選んだり、そういうような考えで進路を選ばせないように、指導もしないように制限されているのに、一方では、県教委直轄である高等学校が進路を考えて、学力をつけるために、塾をも利用して、躍起になっているからである。
(まあ、その前に専門学科でその道の力をつけて、その結果、進路を見極め、生徒がそのために学力向上が必要と判断したのだ、と言い訳されればそれまでだが)
また、公立高校の教育力を上げるために県では、いきいきハイスク−ル推進?(名前忘れた)として学校に手を上げさせ、何校か選び、目標を掲げさせてそれに邁進させるようにしているが、ある高校の目標には「旺文社の模擬試験で偏差値○○以上にさせる」なんていうのがあり、中学には絶対するなと禁じていることを高校に対しては認めているんだから納得いかないのである。
いや、高校に対すつ態度を認めないのでなく、中学校に対しても現実に合うように改善してほしい、というのが私の主張であるkらそちらが改善されればよいのだ。
○ 以上、県立芸術高校を視察しての思いであるが、生徒たちはそれぞれ目的を持って恵まれた環境で学んでいた。とてもよい教育が行われていると思った。

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