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視察報告平成17年9月13日(火)〜15日(木)
教育改革・スポーツ振興特別委員会視察


□1 岐阜県の能力開花支援事業とスーパー教員派遣事業
□2 NPO法人「ふくのスポーツクラブ」
□3 富山県立富山北部高校
□4 新潟スタジアム「ビッグスワン」と(株)アルビレックス新潟


1.岐阜県の能力開花支援事業と優秀教員派遣事業   http://www.gifu-net.ed.jp/gec/ 
(子どもの力を伸ばすためにどうするか。教師の教育力向上のために何ができるか)


個性豊かな自ら考える子どもに育てるためには、まず教員が教育力(授業)をつけることという基本方針から採られた事業。
能力開花支援事業   平成16年度(派遣実績1612回・受講者数115074人)
・一般講師派遣(1107人登録876回派遣)3947万円
・ホームページで申し込み、日程は2週間前までに講師と調整して決める。経費負担は県負担。派遣先は高校、中学、小学校、特殊学校、幼稚園その他
・音楽文化国際交流員派遣(チェコから1人招聘)700万円 バイオリン個別指導その他
・優秀教員派遣(県立高校教員10人)185万円
・優れた教員が出向いて子どもを指導教師はそれから指導法のポイントを学ぶ(平成17年度8月までで206回派遣、全体の38%の学校が利用)
その検証として岐阜県では学力調査を行っている。
 ・小学5・6年(国、算、社、理)中学生1から3年(5教科)

【感想】
優秀教員はその極意を伝えるため週2日(火・金)は総合教育センター勤務、3日は学校勤務の体制をとる。兼務発令。優秀教員の派遣は1回勝負。優秀教員もその一回で伝えられる内容を厳選して伝える。一回では効果は限られるが広く利用してもらいたい部分もあるので、基本的に一回の派遣。市町村単位でその補充をしてほしいとのこと。聞きながら、教師の教育力向上が基本と言って施策に移すことに、改めてそうだと思ったし、お金をかけねばならないとも思ったが、一回の授業見学では効果はそれなり。お金さえあれば、数人の学びたい教員が優秀教師に張り付いて徒弟制度でやっていければなあと感じた。部活指導や音楽指導などには効果満点なのだが・・・。


2.NPO法人「ふくのスポーツクラブ」  http://www.sportsnet.fukuno.toyama.jp/default.asp
(国主導で地域にちりばめられた総合型スポーツクラブをどう発展させていくか)

昭和63年から地域スポーツクラブ連合育成事業、平成8年「総合型地域スポーツクラブ」平成10年「ふくのスポーツクラブ」設立。平成14年NPO法人化、と取り組みが早い。多くのメニューがあり、スポーツイベントを企画、スポーツ教室、健康バスツアー、を行う。福野体育館を拠点に6つの地区体育館、学校施設の使用などとりまとめ、コンピューターでの申し込みなども扱う。


○運営面、経費はどうか
年2500万円かかり、その1/3は会員会費、受講料、1/3は市の事業を委託250万、体育館運営として400万、1/3は県、市からの助成金(各200万ずつ)とtoto(80万)。18年度で県補助も終わる。19年度にはTotoの補助も終わる。会員を増やすことをしなければならない。今は3500人(町外800人)5000人くらいで独立採算になる。会員会費は個人一般3000円、幼児、小中学生1000円、70歳以上1500円、法人会員2000円。講師には2時間で2000円くらいの謝礼を払う。NPOとしては専従職員2人パート4人で運営。給与を切りつめている。今後経営を確かにし、生涯働けるくらいにさせてやれれば、と理事長弁。体育館は夜10時まで、年中無休。南砺市には4つの民間スポーツクラブがある。それらとは競合しないらしい。

○既存団体と折り合いつかないことはあるか?
体育協会やスポーツ少年団と新規参入総合型スポーツクラブが競合し、トラブルを起こすことも多いが、どうか? また、公民館事業との競合は?また、個人やグループでサークル活動のため体育館を使いたい人もいるはずだがNPOはどう折り合いをつけているのか?と聞いた。答えをきくと、NPOは既存団体を下支えをするのが基本だが、一方では、それぞれ自由に活動を続けて、NPOが力を貸せるところは貸していくというスタンスのようだ。また、公民館事業との重複はある。個人やグループとの利用調整は毎年2月頃一年間の行事調整会をもつらしい。そのときはNPOも利用団体の一つとして参加する。体育館を利用するとき、利用料は市に払わねばならないが、NPOの会員だと無料だとか。さて、NPOの企画や市からの委託事業を見るとNPOが、市の体育課の代わりをしているようにも感じた。これも官から民へ、の流れ、小さい政府、か。なお、そのNPOですら来年から導入される指定管理者制度に備えるべく一層の工夫が求められているらしい。

【感想】
国が総合型スポーツクラブをやるよう号令をかけたとき、どんな像を描いていたのか。スポーツ種目によっては学校体育にしかないもの、もあるので、より専門的な人々が指導者になり、幼年から大人まで各種のスポーツ種目を開設し、地域全体でスポーツ健康人を育てていく態勢を作ろうとしたのか。それとも、頂点にプロがあって、幼年から大人、プロに至るまで育てる態勢を作りたかったのか。それを地域作りに生かしながら作りたかったのか。所沢市などは前者であり、浦和レッズのさいたま市などは後者になろう。ここ南砺市の場合は、スポーツ振興全般に加え高齢者健康づくりと体育版社会教育(市の体育課の事業)の性格が強い、と感じた。三鷹市では公民館運営を地域の人々に任せてしまっている。その体育版のような感じもした。


3.富山県立富山北部高校・・・「目指せスペシャリスト」事業 (富山市)
(高等学校の特色化、活性化をどうするか。また、産業との関わりをどうもたせるか)

 平成16年7月1日から18年度いっぱいまでの文部科学省「目指せスペシャリスト」モデル事業。埼玉県でも深谷商業など、地域の産物や自分で作った商品をアンテナショップで販売することなどしている。この学校では地場産業である富山の薬を作る(工業科)、それをPRして売る(情報デザイン科)に携わる。そして、薬のパッケージをデザインして本当の製薬会社に提案したり、買ってもらったり薬産業に完全にコミットしていた。工業科も製薬に対して勉強し、就職希望者の100%が就職をし、その半分は製薬会社である。地場産業とのコミット、スペシャリスト育成という点では埼玉県にまねできない、と感じたわけだが、それもそのはず、この学校は大正5年に開校し、その初めの頃から薬学校として存在してきたのであった。初めから地場産業に求められて作られた学校なのだ。生徒たちは模擬株式会社を作り、ものを作って売ったり、授業でも作品は地場産業会社に直接売れるものであった。授業を見学して生徒に質問などしたが、どの生徒たちも見学者に対し、好意的に対応してくれた、きっと、自分の学校を誇りに思えるからそういう態度になれるのだろう。そういう面からも先生方の日々の授業工夫に敬服した。


 もう一つ思ったこと。本来子どもたちは大学に進学するほど勉強(机の上の)したい者はいないはずだ。また、それに向いてないものはたくさんいる。なのに、半数近くが大学進学するような社会になってしまった。もっと、早いうちから職業に入って、自己の能力と社会に生きる責任感を培っていける社会状況にならないものか。また、昔は大きな会社は中学卒業者を採り、会社内で学校を作り高校卒業者にしていく例も多かった。その方が即戦力もつき、社会人としての責任も教えられただろう。中卒がいないのでそういうこともできないわけだが、富山北部高校のスペシャリスト育成にはそういう形態の原点が見える気がした。

 なお、この学校には普通科も2クラス設置されている。これは進学をするクラス。地元の人々から普通科もほしいという求めがあるという。職業科もいろいろ変わっているし、普通科の数も増減が激しく、この学校は生徒数の変移や教育環境の変化にある意味翻弄されているようでもあった。その中でもこれほどの成果を出してきた、ということも銘記されねばならない。



4.新潟スタジアム「ビッグスワン」と(株)アルビレックス新潟(新潟市)
(サッカー専門に作られて一般開放しない埼玉スタジアムはどうすべきか?)

○新潟スタジアムビッグスワン

平成13年竣工。14年にワールドカップがあった。平成16年には国際陸上競技クラスワンの資格を取る。16年度は全日本実業団対抗陸上大会(1日)、Jリーグ関係サッカー(22日)、ラグビー、サッカー大会他(46日)、利用実績。

・管理運営は平成13年、14年は県管理。15年4月「財団法人 新潟県都市緑花センター」受託。県派遣職9人、嘱託5人、臨時職員2人から成る。知事部局の管理である。雪が降る冬季以外(3/20〜11/30)は土日は使用させている。Jリーグ優先で設定したあとは、あいていれば個人利用も可能。大人200円、学生100円/日 .県から委託費で3億6000万円、使用料として1億3000万円ほど返している。つまり県の持ち出しが2億3000万円ほど。場内壁に企業宣伝の横断幕。一年間120万円で貸す。また、駐車場は4000台あり、新潟アルビレックスには10平米32円で使用させている。
埼玉スタジアムはサッカー専用。Jリーグ中心で年間40日ほどの使用。一般人は使えない。その分サッカー場としては格上。

○(株)新潟アルビレックス
社長さんの話を聞いた。新潟のチームであるということ、経営を成り立たせる中でぎりぎりまでサービスし、工夫し、集客すること、それらに徹したお話であった。そもそもチームは昭和30年新潟イレブンサッカーチームとして発足、その後北信越サッカーリーグにて活躍。平成10年にJ2昇格、平成16年J1リーグ昇格。平成11年に初めて短期収支が黒字に。ビッグスワンができてその会場(4万人)を満杯にすべくがんばり売り上げも上昇、今は平成15年にはJリーグ年間入場者数を8年ぶりに更新、1試合平均入場者は30339人。平成17年第23節現在1試合平均は入場者数は40084人とダントツトップ。まず、新潟の人に楽しんでもらおうと苦心したらしい。平成13年、収容人員4000人の競技場から収容人員4万2300人のビッグスワンができたときは、有料チケットを売ることより、無料チケットを学校、自治会、会社に配布することに重点を置いたという。(その比2対8)それも配布枚数10万枚以上の時もあったとか。県営スタジアムであるという手枷足枷があるなか県や新潟県都市緑花センターには理解してもらったり、気づかぬふりしてもらうことでチケットを配布。儲けはチケット以外からと覚悟して、県営でありながら物販を許可してもらい工夫してきた。今でも22000席(9億円)はシーズンパス、8000席分は前売りでさばき、10000席分はまだ来たこともない新潟の人に自治会・企業・学校などを通して招待(申し込み制)しているとか。だから集客数は多くても収益は浦和レッズ60億円の半分となる。Jリーグ、ワールドカップを経、中越地震を乗り越えて、新潟のおらがチーム「新潟アルビレックス」は大きく成長し続けている。その他、新潟アルビレックスはサポーター・ボランティアに支えられ、後援会、ジュニアチーム、ジュニアユースチーム、レディースチーム、ユースチームをもつ。また、サッカーカレッジやサッカースクールを開催したりもしている。また、バスケットボールチーム「新潟アルビレックス」、チアリーダーズをもち、総合スポーツクラブとして新潟の人々とともにありつづけている。

サッカー「新潟アルビレックス」http://www.albirex.co.jp/
レディース
http://www.albirex.co.jp/under/ladys/
バスケットボール「新潟アルビレックス」http://www.albirex.com/


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