平成17年5月13日(金)
県立の児童養護施設「いわつき」視察
児童養護施設は保護者のない児童、虐待されている児童、その他養護を要する児童(18歳まで)を措置により入所させ、育て、また、退所した後のケアをする児童福祉施設である。県内の児童養護施設は19カ所あり、定員は約1350人。平成17年5月1日現在、その入所率は97%に達していて、その必要性は増すばかりである。
これは児童相談所の虐待相談件数が平成10年度369件から16年度は2143件、15年度に比べても18.1%増と鰻登りの様相を呈していることからも類推される。
さて、われわれが視察した「いわつき」は、小児医療センターを近くに控えている故に他の児童養護施設に比べて虚弱、困難な子どもが多いようであった。そこで臨床心理士、看護婦を常勤させていた。また、住居が小さな4棟に分かれており、家庭的な雰囲気を持った養護施設であった。
施設を回ってみると、ちょうど小学低学年児童が下校してきた時間であり、われわれを小さな子どもや職員に抱かれた幼児が迎えてくれた。児童たちは、虐待、親の精神障害、家出、服役、仕事の都合で育てられないなどの理由から入所している。また、心の傷や生活の不安定さからも学力的に低いことが多く、また、問題行動を起こしたりすることもあるという。が、それでも児童たちを立派に成人させ社会に出そうと苦心する気持ちが職員の方々から切実に伝わって、われわれは深く考えさせられた。
【考えなければならないこと】
1.「いわつき」においては4つの住居棟のうち、1棟の屋根は改修され、今年もまた1棟改修されるという。しかし、昭和57年建設の施設は風雨に堪え忍ぶことができず、雨漏りしているのが現状のようである。年度に一棟づつというのが少ない予算の中でのやりくりなのかもしれないが「選択と集中」で成果が目に見えるように重点化した方がよいものもある。残る3つの棟に子どもたちは現に生活している。どう考えるべきか? なお、指定管理者制度に移行した後、この施設は県から移管される計画でもある。条件整備を急いでもよいのではないかと思う。
2.細かいことになるが、そこが児童と共に日々を過ごしている職員の良さである。伺うと、近年は中学校で部活動をするにも、道具やジャンパーなど金がかかる傾向にあり、それをお小遣いで充てているが、まかないきれずに部活動を続けるにも支障を来しているという。これについて対応策はないものだろうか?
高齢者福祉が喫緊の現代であるが、一方では、自らの責任でなく親によってハンディを負わされた罪なき子どもに対する援助も、また大切なものと考える。どのように県は対処さすべきなのだろうか。
3.高校生で成績優秀の子にはあるアルバイトを許していると聞いた。しかし、付近に街灯がなく危険という。その辺の整備はすぐできるのではないか。
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