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緊急平成18年2月11日 第9号
くぬぎ山の暴挙
2月11日(土)
11時過ぎ、下富の方から電話が入った。
「今保全しようとみんなで考えているくぬぎ山を朝から伐採し始めてるんだけど。
一体どういうことなんだろう?保全される前の駆け込み何とかなのか?!」

電話をいただいて、急遽現場に赴くと、なんと1ヘクタール以上の敷地の緑がもうほとんど裸になろうとしている。
ユンボが6つ入って、電動鋸でどんどん伐採、伐根が行われている。

すぐに、工事監督らしき人に訊き、そして言った。

「伐採は届けていますか?許可は受けていますか?伐根はしない方がいいと思うよ。責任者は誰ですか?」
すると、自分はただの監督で、指示されて伐採・伐根をするだけであり、誰から請け負ったのかも知らないという。

そこで、「伐採届けまたは許可がないと違反になるし、まして根を掘るのはもっと厳しい違反になるはずだからやめてほしい、
それをあなたに言う。社長に連絡して判断してほしい、全てはその判断者の責任になる」と伝えた。

しばらくすると連絡しておいた県みどり自然課の職員と市の環境部職員が駆けつける。

どちらも今、くぬぎ山をどう保全するか考える、くぬぎ山自然再生協議会に関わってきた職員の方々だ。
そして、一方では、みどり自然課課長が県庁に急行していた。
市議会議員も3人の市議会議員がやはりどこからか連絡を受けたのだろう、
駆けつけてきて何とかできないものか、と頭を寄せた。

しばらくすると造園会社の社長が来たので、さまざまな確認を行おうと職員が全員で試みる。

しかし、確かな情報は取れず、結局4時過ぎ、施工主に会うことが先決となり、
市・県職員たちは、施工主の確認に向かうため、現場をあとにするしかなかった。

悔しいのは、その間約5時間、市・県職員が情報収集を試みている傍らで平気で工事が行われていったことだ。

午後6時過ぎ、今度は農林振興センター所長氏らが駆けつけたときには、もう工事は終了してしまっていた。
全ての樹木は伐採されてしまった。農林振興センターには許可願いは出ていないことがわかった。


2月12日(日)
朝7時半、今度は伐採、伐根について許可を出す農林部が約10名で駆けつけた。
しかし、「人の敷地にはいるな」と主張され、また、職員の見ている目の前で工事は平然と進められる。
(伐根がすすむ 写真007)
(職員も懸命に情報収集するが、それを尻目に工事は平然と進められる 写真008)

職員は、伐採、伐根の面積を測り、市の届け出か、県の許可が必要なのか、
あわせて、地主の絞り込みに所沢市の市民経済部に連絡をつける。

午前9時半、私は次の予定がありその場を離れる。
午前10時前、連絡を受け市の部長が現場到着。

その後、次第に情報が集まり、確かさをもとに工事停止の命令を発令したという。
それでもなお、午後2時頃にはまた工事再開がされ、ついに警察が出動し工事ストップとなったそうである。

もう木々はすっかり切られ、根っこもなくなってしまった。

数日前にはこの雑木林を保全するための手だてを県や市や多くの人々で協議していた。
それが今日、私をはじめ多くの人々の目の前でいとも簡単に伐採され破壊されてしまった。
市や県の職員が急行してもなすすべなく、集まった人々をあざけるように工事は完遂されてしまったのだ。
くぬぎ山再生協議会の人々に、私はいったい何と言えばよいのだろう。

土曜日曜の、役所の休みをねらった工事に、情報の収集が手間取り、してやられてしまった。

警察権力の制止により、工事はやっとストップされたが、県・市のこのあとの収拾の仕方が肝要となる。

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masato@gutsfujimoto.com
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