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教育情報記事
教育委員会傍聴記 平成18年4月13日 平成22年5月27日

【今回のテーマ】
1.県立越谷東高校国際文化コースを廃止してよいか
2.平成21年度の高校中退者が又減りました(報告事項)


【1.県立越谷東高校国際文化コースを廃止してよいか】
[理由]
新教育課程になって普通科高校でも校長裁量でいろいろな特色ある教科を作れるようになった。
そこで、コースとして募集することをやめ、普通科のくくりで行きたい。平成23年度からそうしたい。
[現状 22年5月1日現在]
・1年生41人、2年生39人、3年生29人
・「古典文学研究」「国際関係」「比較文化」などの専門教育を3年間で21〜27単位を履修させる。
・オーストラリア語学研修など英語コミュニケーションアップなどに対し充実させている。
[結論]
了承した。
[主なやりとりから]
樋口委員
コース制をなくしても同じことを学べるという説明だが、コースがあるから志望してくるという生徒もいよう。
内に引きこもる日本人。アイビーリーグにあふれるアジア人は皆中国人。
今、国際は日本人の課題でもあると思うのだが・・・。
課長
普通科で履修可能です。1年生次にこんな科目を受けられる、と告知をしっかりします。
部長
今までも、2年次から特色ある科目を履修してきましたので、1年次にきちんと伝えていけば大丈夫かと。
清水委員
国際文化コースというのだから、卒業生の進路も特色が出ていたのか?
課長
普通科の生徒と比べ顕著な差は出ていません。
原田委員
人気がないのでしょ? なぜですか? 
課長
普通科で学んでも同じようなことを学べるようになった。
それに、早い時期から進路を決定せざるを得ず、それが敬遠されるのかも知れません。
清水委員
子どもたちはぎりぎりまで進路選択で迷っているものですからね。

【2.平成21年度の高校中退者がさらに減少】
[状況]
区分
全日制
定時制
合計
在籍者数(人)
〈対前年度比増減〉
115099
〈+813〉
5464
〈+308〉
120563
〈+1121〉
中途退学者数
〈対前年度比増減〉
1962
〈−327〉
688
〈−43〉
2650
〈−370〉
中途退学率(%)
〈対前年度比増減〉
1,70
〈−0.30〉
12,59
〈−1.59〉
2,20
〈−0.33〉

[高校1年生に着目した中退者数と中退率]
年     度
17
18
19
20
21
公立高校1年生の中退者数〈対前年度比増減〉
2321
2108
〈−213〉
1916
〈−192〉
1672
〈−244〉
1509
〈−163〉
公立高校1年生の中退率
〈対前年度比増減〉
6.0
5.6
〈−0.4〉
5.0
〈−0.6〉
4.6
〈−0.4〉
4.2
〈−0.4〉

★「ゆとりとチャンスの埼玉プラン」に掲げた目標
平成17年度時点6,0%を → 平成23年度には3,4%〈1300人〉以下にする
[内容と結果]
・徹底した体験活動を重視し、フレッシュ高校生社会体験活動プログラム〈9校〉とステップアッププログラム〈11校〉を行った。
・前者は1年生全員を対象に5日間就労体験。
・後者は基礎学力定着のため補習をしたり、アドベンチャー教育をして協力の大切さを実感させたり、
 社会人講師による授業、非行防止教室など導入した。
・20校で中退者数は61人減。 中退率は8.78%→7.82%
・1年生だけで限ると11人減。中退率は16.52%→15.34%

[主なやりとりから]
原田委員
大阪モード学園とか民間での取り組みで参考になるものもある。現場が学校である、と社会現場に出て行ったり、規律をしっかりさせて就職率をアップさせたりの取り組みなど。紹介するから学ぶように。なお、きっと学力の大変な子も多いと思う。先生も大変だと思う。手厚く援助しているのか。
課長
非常勤職員なども増やして当てている。
樋爪委員
定時制と全日制では内容も違うのだろうから、目標値を決めるときは別々で考えたらどうか。
課長
はい。
原田委員
企業家たちの中には、自分が学校に出張って教え、成果も引き受ける責任あるボランティアをするようになってきている。いい授業をするものだ。必要なら協力したい。
松居委員長
5日間でこれだけの成果が出るのなら、10日間ならもっと出ると思うのか?
課長
受け入れ側企業としては、2日〜4日の希望が4割強。10日受け入れは2%です。
松居委員長
予算の関係もあろうが、どこまで広げるつもりなのか。これは学力の大変な生徒だけでなく、全ての生徒に有効と考えているのか?
課長
有効だと思います。又、予算は20校にしか出していないが、それ以外でも工夫して取り入れることはできます。
原田委員
海外の事例だと、中退者の減少は犯罪率の低下や社会保障費の削減に寄与するという結果だ。その視点で教育局は知事にプッシュすればよいのだ。また、企業人が学校に時々来て、ではなく、1年間そこの職員になって腰を据えて覚悟の教育をしてもらうという事例も進めてはどうか。ばりばりの人なら成果も出る。埼玉からやってみては?

【藤本感想】
原田委員はもと中学教師で、生徒指導と確か陸上部指導などで有名な方だと思う。徹底した自己管理、目標設定と自己内政によるフィードバックで指導するのではなかったか。大阪弁で面構えから、甘さがない。さて、その人の参加で又違った新鮮みある議論が展開されつつある。教員を応援しつつ、教育界以外の社会人を活用する道が開けていく、というような。◆高校中退の減少については、今日の委員会は評価の声でまとまっていた。確かに効果が上がっているのだろう。そして、それはよいことである。が、私としては、誰でも入学させてしまうという入学の問題、できる子は私立に流れ、残りの子が公立に行くという首都圏に於ける公立と私立の関係性、などがあって、中退率を全国と比べること自体やめたらいいのに、と思っている。また、大人世界としての壁を設定して、シビアな教育(ゼロトレランス)でもかまわない、と感じている。高校の教師が「俺たちは保育園の役割もあるんだよ。」と自虐的に嘆くのをきくことがある。一方で、昔の「飛び出せ青春」みたいな学園ドラマのような学校も欲しいと思っている。一人一人の教師は学園ドラマの教師のような気概を、そして、体制としては、おもねらない体制でいくべきではないだろうか。

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