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教育情報記事
教育委員会傍聴記 平成18年4月13日 平成20年2月6日

今日のテーマ
新年度予算案について(非公開)
報告事項
・全国学力・学習状況調査を結果分析するためのコンピュータプログラムの配布について
・新体力テストの結果について



そのうち、学力調査の方は最初が聞けませんでしたので、少しだけの報告。後の新体力テストの方は概要をお伝えします。
【全国学力・学習状況調査を結果分析するためコンピュータプログラムの配布について】
・全国学習状況調査を分析するプログラムができた。学校に配布して、利用を進める。
・設問ごとの正答率、解答状況を全国平均と比較できる。また、「3つの達成目標」の効果の検証や「県の学習状況調査」や各学校でのテストなどとの相関関係を調べることができる。
・それによって自分の学校の課題がわかるし、また、他の調査と照らし合わせて、自校の実践の評価ができるらしい。また、今後リフレットや分析報告書が送付されらしい。さらに夏休みに教員を集めて、活用法と学習指導の講習をやるらしい。(??夏休みのことはよく聞き取れず、ちょっと不確かです。)

【新体力テストの結果について】
・平成19年5月から6月にかけて行った、新体力テストの結果。
@ 全体的に「上体起こし」は優れていたが、「握力」「ボール投げ」に課題。18年度の課題であった「50m走」は改善している。18年度に比べ45%の項目、17年度に比べ67%の項目が向上した。
A 小学校では、「上体起こし」に優れ、男女で「握力」女子の「ボール投げ」に課題。「50m走」は女子に課題。
B 中学では、「上体起こし」に優れ、男子は「握力」「ボール投げ」に課題。
C 高校では、全日制は「上体起こし」優れ、「握力」に課題。男子で「立ち幅跳び」にも課題。
D 「体力」達成目標は、99%の小中学生が8種目のうち1種目以上達成した。半数の4種目以上達成した小中学生は、小学生72.8%、中学生71.2%であった。
*学校や県の目標として「県体力標準値」(11年度〜15年度の県平均値の最高値)を掲げ、個人の「体力」達成目標としては、現在の自分のレベルとほぼ同じレベルの次の学年の「体力」を目標値として設定しているらしい。

そこで委員会での意見概要
<犬飼委員>
ドイツなどでは、各学年の目指すべき数値が設定されるが、埼玉県ではそうしないのか、しなくちゃ意味がない。特に日本は10才〜15才の時の「運動能力」がなくなる。特別なクラブでではなく、公立学校で目標値を定めさせ、指導法を改善してもらうべきだ。
事務局)
ない。強いて言えば、「体力標準値」かと思う。なお、結果が出たのち、指導資料を作って、どうやったらその力がもっとつくか、前回は50m走でやった。今度は握力でも出す。目標はないと言ったが、学校によって個人の目標を出させ、それに取り組んでいる。
<平井委員>
20mシャトルランと持久走のどちらも持久力を測るため、と規定されているが、20mシャトルランの方は伸びる傾向だが、持久走の方は落ちている。20mシャトルランで持久力は測れるのか。どう分析するか?
事務局)
20mか持久走かは選択になっている。持久力ではあるが、同じ力ではないかもしれない。ところで50m走でいっても、小学校入学時のタイムが、20年前に比べ0.5秒遅くなっている。その後の伸び方は同じか、むしろ良いようになっている。小学校入学前から「体力」を考えなければならないと思う。
<石川委員>
学力や規範意識の低下はマスコミにもよく取り上げられるが体力はねぇ。また、事務局の報告を聞くとそれほど心配もないように聞こえるが本当にそうなのか? たとえば、電車で座り込んでしまうなど「生活体力」は低下している。競技会のような場での体力は20年前よりずっとアップしているが、それはトップレベルの子どものものであって平均値となるとまた別であったりする。また平均値でも年度の比較をして報告しているが、それで実態が測れているのか、という問題もある。体力テストの種目は、がんばればアップさせられる種目が多い。5月に測るのもどうなのか?
(藤本:この石川委員の発言の趣旨が失礼ながら私にはよくわかりませんでした。)
<犬飼委員>
小学校に専任講師を入れるべきなんだ。さいたま市を見てみろ。資料を配っても気休めだよ。見させて、一緒にやる、専門のノウハウを持った講師を派遣すべきだ。それで子どもは伸びるのだ。私立もやっている。公立が遅れてしまう。アルディージャやレッズなどを利用してもよい。
事務局)
高校生の陸上部を小学校に派遣する取り組みはやっています。今年は10校、県のサッカー協会に協力してもらいもします。
<島村教育長>
さいたま市も基礎に県費用負担教職員がいて、それに加えて市負担講師を雇っています。県が派遣するというのは筋ではありません。
<松居委員>
さっき、昔との体力差はすでに小学校入学前から出てしまっているといっていたが、保育園の庭がなくても認可するようになったり、そういう傾向も加担しているかもしれない。そういう面からも考えてほしい。
<平井委員>
校庭の広さと体力の関係は何かあるのだろうか?
事務局)
わかりません。
<高橋教育委員長>
最後に基本的生活習慣と体力の関係は必ずあると思う。保育所でモデル的に調べて研究してみる価値がある。そういうところまで検討していただきたい、と言うことを申し上げてこの話題を終了します。

藤本感想)
 全国学力調査は、分析してそれを生かすということですが、調査ばかりしていてもと、無責任ですが感じてしまいます。また、「弱点補強の対策を練る」というのは…。体力テストでも学力テストについても、石川委員が指摘されたように、それに向けて点数アップをしようとすれば、また、タイムアップをするために特訓すれば、あがるものだと思います。しかし、そのような方法で調査項目の得点をアップさせることに大きな意味があるのか疑問に感じます。握力やボール投げは野球人気と関係があるでしょう。昔の子どもは球をつかみ、投げていたが、今はサッカー人気なので、そこが弱いと言うこともあるのではと感じます。また、感覚的ですが、持久走は昔に比べきっと下がっているのではと思います。その一つには、つらいこと、厳しいこと、いわゆる、私の好きな言葉で言えば「根性」を鍛えるようなことを、現在の学校ではできなくなっているからです。3年くらい前、スポーツ振興条例を作る下準備として文科省を訪ねたとき、「現在、学校で行われている選択教科の体育では、生徒の興味・関心に合わせるという大義名分のもと、ややもすると楽しくばかりが強調された授業が行われている。あれでは体力はつかないから、そのような選択教科の授業を減らして、正規の体育の授業にした方がいいのではないか」と言ってきました。その時は言下に一蹴されましたが、昨今、この思いを益々強く感じています。

【藤本正人のつぶやき】
 私は議員になった頃から、「早めに若い教員を増やせ。国の補助を待っていては何もできない。地方分権というなら県単独で採用も考えよ」と訴えてきました。しかし、意見は聞き入れられず、大事な時機を逸してしまいました。この間、教育現場は大きく変化し、ある教師の言葉を借りれば、教師は「限りない撤退」を余儀なくされ、子どもたちを鍛え育てるといった学校の土壌が、ひどくやせほそってしまったように思います。そして今、疲弊し始めた学校に、大量退職に伴って採用された多くの若い教師たちが配属されはじめています。
 近い将来、学校は50代と20代の年齢層で構成され、中堅教員が不在のいびつな職員構成となるでしょう。もう少し先を見て早く採用し始めていればと、悔やまれます。それでも新たに教師となった人たちが、気概を持って教育活動にあたり、活躍できる土壌を耕し直してやること、また教職に誇りを持って取り組める後ろ盾となること、そして意欲があり、すぐれた人材を多く確保することが教育委員会の大きな使命であると強く感じました。



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