財政審議会の答申をみて
教師の給与が一般公務員に比べ少し上乗せされているから、これを公務員と同じにすべし、という意見が財政審議会で出たらしい。
自分としては、そういう風には絶対ならない、と確信を持っているが、とにかくそういう意見が出、そういう意見を新聞で知った
教師たちは「またか・・・。」とため息をついているに相違ない。
公務員を含めて一般の労働者には時間外手当てが支給されるが、教員にそれはない。
というのも元々教員の仕事は
「時間外に準備し、勤務時間(子どものいる時間)に勝負する性質のもの」だからだ。
体を持って行って勝負の仕事とは全然違う。
財政審議会の人は授業の準備を、部活動を、行事の準備を、教師が勤務時間内にやっているとでも思っているのだろうか?
財政審議会の答申通り、公務員と同じ給与体系にしてくれたら、多くの教師は時間外手当で稼いで億万長者になってしまう。財政審議も、ずいぶんと的はずれなところに白羽の矢? を当てたものだ、と僕は思った。
教師の仕事は金ではない。(生活が安定できるだけの保障は必要だけど)その仕事自体にやりがいを感じ、日々の子どもとの格闘の中に幸せがあるのだ。
世間の人も教師に対して、給与が高いなんて思う人は、実はあまりいない。ついぞお目にかかったことはない。それよりも
「お金をもっとあげてもいいからもっとがんばってほしい。」と思う人の方が絶対多い。
だから、この文章を読んでくれた先生方、「また、俺たちを突っつくのか・・・。俺たちを世間はそんなに低く見ているのか・・・。」と力を落とさないで、自負を持って日々の子どもたちと格闘し汗かき合い、充実した日々を子どもたちに与えてほしい。
毎日新聞の記事にこんなのがあった。同感なので載せてみました。
憂楽帳:先生の値段
公立小中学校教職員の給与は地方公務員より11%高く、校長の年金は事務次官級を上回る−−。21日朝刊「財政審 教員給与の優遇是正」の記事を読んで「先生がうらやましい」と感じた人は少なくないだろう。案の定と言うべきか、夕刊の「近事片々」は「過保護」と揶揄(やゆ)していた。
本当にそうか? 昨年の本紙連載「あなたの値段」によれば、事務次官は年収約2400万円、退職金約9000万円、さらに天下りという華麗な「第二の人生」が待っている。教職員優遇措置の一面だけを挙げ、世間の嫉妬(しっと)心を利用して給与構造改革をもくろむ財政審はあざとい。
不祥事の頻発などで教職員への視線は険しい。しかし、わずかな期間、学校で働いた経験から言えば、多くの教職員は日々、一文にもならない汗を流している。教え子たちの成長が喜びだからだ。従って教職員は、待遇についてではなく、仕事の内容によって、もっとうらやましがられていい。「先生の値段」はプライスレス、お金に代えられない値打ちがある。その一員になり損ねた男に、そう思わせ続けてほしい。【桑原省爾】
毎日新聞 2005年10月24日 西部夕刊 |