皆様、あけましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 さて、このように多くの皆様方のご参加をいただき、夢と期待に満ちた平成24年の輝かしい新春を迎えられましたことに、厚く御礼申し上げます。日頃より皆様方には、市政進展のため、各般にわたりましてご支援とご協力を賜り、この場をお借りいたしまして心から感謝申し上げます。また、この「新春のつどい」の開催にあたりまして、ご尽力いただきました新春のつどい開催連絡会の皆様並びに関係団体の皆様に重ねて御礼申し上げます。 昨年は、4月の県議選・市議選を皮切りに、8月の知事選挙、そして10月の市長選挙と、選挙の多い一年でありましが、政治の方向性を決める大きな意味をもった一年だったと思っています。私自身も多くの市民の皆様のご信任をいただき、所沢市政を担わさせていただくこととなりました。就任直後から始まりました事務引継ぎのヒアリング、そして初めての所沢市議会12月議会など、瞬く間に2ヶ月余りが過ぎ去りました。ここに新年を迎え、34万3千の人口を有す県西の雄都、所沢市の市長を務めることへの責任の重さと使命の大きさを考えますと、改めて「わがマチ所沢」へのマチ創りに対する決意を新たにし、闘志を燃やしているところであります。 さて昨年は、誰もが忘れられない出来事の一つとして、東日本大震災がありました。平成23年3月11日午後2時46分、あの瞬間、自分は何をしていたか、国民誰もが思いだせる、のではないでしょうか? そんな未曾有の事件でありました。震災による死者・行方不明者は約2万人、建築物の全・半壊は合わせて32万戸以上。さらに原子力発電所の崩壊から大量の放射性物質が漏れました。多くの人が故郷を追われ、ここ所沢でも、計画停電、ガソリン不足、そして、放射性物質汚染の問題が発生しております。 あらためて、この場をお借りし、「東日本大震災」により犠牲になられた方々に哀悼の意を表しますとともに、今もなお避難生活を余儀なくされている方々に、謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を願っております。 さて、「動け!所沢 紡ごう! 絆」 これは私が、市長選挙で訴えたキャッチフレーズであります。そして、これが私の市政運営に対する思いでもありますので、この場をお借りしまして改めて申し上げさせていただきます。 4月、私は被災地の惨状を報道で見るにつけ、居てもたってもいられなくなり、県議選が終わると間もなく、被災地へ向かいました。全国から駆け付けた若きボランティアたちと共にヘドロをかき、物資を運び、被災地の人々とお話しする中で、大げさかもしれませんが「人間が生きるとはどういうことか」を悟った気がいたしました。そして、便利で快適なこの所沢に帰ったのちは、「この気持ち、そして、この人々の生きざまを子ども達に還元しないでどうするのか!?」との思いから、バス一台を借り切って先生方と共に再び被災地に向かって参りました。 一連の活動を通じ私が痛感したことは、「思うなら動け」、「良いと思ったら動く者の時代が来た」ということでありました。自ら動けば、何かが起こる。自ら動けば何かが変わる。私は、これからの市政運営におきましても、前例やこれまでの常識にとらわれず、正しいと思うことを、自ら動くことで実現につなげてまいります。そして、このことは、市長選挙を通じて感じたこととも共通していました。市民のみなさんは現在の停滞した状況を、とにかく動かしてほしい、と期待しておられました。手弁当でもやってやるよ、という市民も多くおられました。だから、私も動きます。市職員にも、そして市民の皆様にも動いていただき、『「動け!所沢」』 躍動感あふれる市政運営をしていきたいと存じます。 次に、「紡ごう! 絆」であります。戦後65年、戦争に対する反省からか、私たちは自由と個人主義を追求し、権利を主張することこそ正しい生き方だと、ずっと意識してきたのではないでしょうか。また、便利と快適をひたすら求めてまいりました。少し距離を置いて自分を安全な位置に置きながら相手を批判し追及したり、自分こそ絶対正義だと、ごねるものが得をする。地域には子どもを叱ってくれるオジサン、オバサンがいなくなり、教室には、おっかない、でもあったかい親父のような先生が姿を消してしまったように思います。そんな世の中になってしまったと私は感じています。そうしていつのまにか、私たちはバラバラになってしまったのではないかと思うのです。でも、はたして今の日本を、このまま子どもたちに渡してしまってよいのでしょうか・・・? 皆さん。大震災を経て、日本人の心の底というか、皆に通底する何かが変わった。私にはそんな気がしてなりません。家も人も全てを失ってしまっても人々は強く生き抜こうとした、多くの人々がいてもたってもいられずボランティアに駆けつけた、そしてすべての日本人が自分の便利、快適をさておいて、東北の人々の、そして日本の復興を心から願った。そこには、目に見えないけれど、太くて確かな「絆」が紡がれているように思いました。「困った時は支えあっていこう、連帯していこう。繋がっていくことは幸せなのだ。非難や批判から生まれるものは少ない。子どものころから言われたていた言葉である、「人に優しく、自分に厳しく」、それが大切なのではないかと、私は感じています。そして、人を信じて任せる、任された人は120%の力を持って期待に応える、そんな関係を築いていきたい。そんな人と人の関係を未来の、いや、今の子どもたちに残していかねばならない、そう考えております。 価値観の多様化、という言葉で、様々な問題を安易に片づけてしまう時代は終わりにしましょう。苦しいけれど、日本人による日本人のための新たな価値を今、創らないでいつ作るのでありましょうか。『「紡ごう! 絆」』大人が人々が「連帯」していく社会を皆で作ってまいりましょう。子供たちに残してまいりましょう。「絆」を実感できる暮らしは、きっと豊かなものであると、私は信じています。 さて、これから市政を推し進めていく具体的な政策については、「文教都市 所沢」の実現を目指し、「教育」「環境」「福祉・自治」「文化・ブランド」「行政」の「5つの思い」を市政運営の柱とし、強い信念と理念で市政に取り組んでまいります。 まず、「教育‐日本一、子どもを大切にするマチ 所沢」であります。子どもたちが伸び伸びと、かつ、たくましく学び育つ環境を創るため、3学期制への移行と隔週土曜日の学校開校に向けて取り組みます。先生がたには力をフルに発揮していただき、地域の先輩方に教えに来ていただき、「学ぶなら所沢の学校」と言われる日本一の教育環境を創ります。また、小中高一貫の私立学校の誘致もいたします。なお、懸案の3学期制移行などについては、24年度完全実施は難しい、との教育委員会の見解でした。モデル校で少しでも、そして25年度には完全に移行できるよう要請をしておるところです。ご了承ください。 次に、「環境‐エネルギーの自立、緑・川の保全 マチごとエコタウン 所沢」であります。「もったいないの心」を大切に諸政策を展開していきます。地元の農産物の振興に努め、子どもたちにきれいな川、豊かな緑を伝えていくとともに、太陽光発電をマチごと取り入れるなど積極的に自然エネルギーを導入し、環境にも優しいインフラを構想していきます。 続いて、「福祉・自治‐人と人の連帯、支え合いを応援し、絆を実感できるマチ所沢」であります。自治会活動、長生クラブ活動を始め、お達者倶楽部や子育てサロンの支援など、福祉の原点に返って、住民自らの助け合いの胎動を伸ばしたいです。さらに、障害者の働く場の確立や精神障害者の支援などに光を当てます。また、発達障害児に対する支援も図ります。もちろん、おじいちゃん・おばあちゃんの笑顔があふれるマチの実現を目指します。加えて、3世代同居の家庭への優遇策を模索したり、買物難民にも対応していく所存です。 そして、「文化・ブランド‐文化の風薫るマチ 所沢」であります。文化活動の充実を図るとともに、商店街などに学生・プロスポーツ・若手アーティストなどの発表の場を設けて所沢ブランドを支援し、マチを活性させます。そのほか、市内の商工業の発展を後押しし、市民スポーツ活動を応援します。 さらに、「行政‐超親切な所沢市役所を実現させ、職員とともに汗をかきます」でありますが、「公務員は市民のためにある」のプライドを持って、創意工夫と持てる力をフルに発揮する職員集団として全力を尽くします。勤務体制を工夫して例えば6時までとか、例えば土曜日までとか、公民館は祝日を開くなど模索してまいります。また、春と秋に分かれている市議会議員選挙と市長選挙を同日に執行し、約3千万円の経費を削減します、と選挙で申し上げましたが、これについては、法律上の課題が多いため、同じ悩みを持つ鎌倉市と共闘して、特区申請をするなど、国に働きかけている状況です。 最後に、所沢駅周辺はじめ、大切な表玄関の街づくりも積極的に関与してまいりますし、暫定調整区域やインターチェンジ周辺の都市計画の見直しなどにも着手してまいります。また、5つの成長作戦については、ぜひ広報所沢12月号をご覧ください。インターネットでも見られます。 さて、こうしてながながと敢えて、具体的に申し上げたのは、公約は重い。市民とともに意識して自分の任期中に必ず実現するためであります。 そして、市民の皆様に、「所沢は動いた」と実感していただけるように、全力で頑張ってまいります。どうぞ皆様におかれましては、本年も引き続き、市政に対しましてのお力添えを賜りますようお願い申し上げます。結びにあたり、皆様方におかれましては、健康には十分ご留意され、所沢市はもとより、皆さん、そしてご家族の方々にとりましても、最良の年となりますよう心よりご祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 平成24年1月元旦 |